医療法人社団中郷会/透析・腎臓・糖尿病・循環器内科

国産木材を使用した
大型木造医院。

新柏クリニック

当クリニックは、医療施設としては国内屈指の大型耐火木造建築物です。日本では第二次世界大戦の教訓から長い間、都市部における大型の木造建築物を制限してきました。

しかし2000年に法改正が行われ、2010年には「公共建築物等木材利用促進法」が制定されました。大型建造物の木造を許可することで日本の森林資源を使った木材の需要を増やし林業強化の狙いがあります。とはいえ大型木造建築物の許可では耐火性が問題になります。今回は建材に「燃エンウッド®」という新開発の耐火集成材を用いることによりクリアしました。

また、木造建築は壊して燃やした時にCO2を排出するのでは? と懸念されますが、木はその成長において多くの二酸化炭素を吸収し、燃やす際にはエネルギー源になります。このように木材は今、再生可能なサステナブルな資源として見直されているのです。

木造建築はヨーロッパでも近年、断熱性の高さや柔軟な表現力が評価され、大型木造建築物が増える傾向にあります。

建築概要


敷地面積:3,097.92m2
建築面積:1,245.58m2
延床面積:3,131.93m2
規模:B0・F3・P1
構造:RC+S+W (燃エンウッド)
最高高さ:15.91m
軒高:14.06m
基礎形式:杭基礎 (既成杭)
外部仕上 屋根: アスファルト断熱防水
外壁: 50三丁掛せっ器質タイル、コンクリート化粧打放し・杉板型枠
透析ベッド: 120ベッド (内、リクライニングチェア14台)
工期:平成27年 (2015年) 1月15日~平成28年 (2016年) 1月15日
設計施工:株式会社竹中工務店